• 目次
  • 1.なぜ今”道徳”を見つめ直さなければいけないのか
  • 2.「武士道」の著者を解説
  • 3.あなたに活かせる「武士道」の重要な要素まとめ(義・勇・仁)

【武士道を若者が解説】今こそ道徳観を見直す時(前編)

こんにちはアッシュです。
この書は僕の中でとても大切な書の一つです。

本日は、皆さんの人生に永く生き続けるだろう、
大切な要素を簡潔に歴史的名作からお伝え出来ればと思います!

「歴史から学ぶ」ということはとても大切なことの一つです。
それは不透明でなく、既に事実として起こっているからです。

しかし、大抵それらの歴史は時代と共に風化して忘れられていきます。

読んで理解するだけでは習得は出来ません。自分なりに咀嚼して、良いと思ったものから日常から意識してみて下さい。

あまり難しくないよう肩の力を抜いて書いていきます。

これを心得ることが出来れば、
皆さんは人として立派な存在になり、それがより多くの人の力になることだろうと思います。

それではいきましょう!

1. なぜ今”道徳”を見つめ直さなければいけないのか

”道徳”を教える身につける環境がとにかく少なくなっているからです。

まずそれは「なんだ?」という話になってくる時代も来るかもしれません。

それはインターネットの進化による自由の加速によります。そのため、学校不要論なども徐々に起きていますね。

例えば、ある麦わら帽子の小学生の少年はネットで大炎上したり、SNSによる誹謗中傷などで命を落とす人も出てきています。

現在はコロナの環境下、それを見つめ直す大切な機会だと僕は思っています。

「とにかく儲けたい。」

その気持ちも分かります。

ですが、”道徳”を土台にしたそれらの活動は間違いなく、自分を含め、周りの人たちを明るくすることだろうとおもいます。

  • ・道徳を土台にして100年時代を進む
  • ・あなたにとっての幸福は何かを考える

2. 「武士道」の著者を解説

著者は、新渡戸稲造さんです。

この方は、実は旧五千円札の有名な方です。

最近ではあまり出回っていなく、知らない人も多いかもしれません。僕は、このお札でゲームボーイが買えると喜んでいた少年時代でした。

人物紹介を長くすると終わってしまうので、簡単にまとめます。

■ 人物紹介
・日本の教育者・思想家。農業経済学・農学の研究も行う
・1862年9月1日生まれ
・陸奥国岩手郡盛岡城下(現在の岩手県盛岡市)生まれ
・上京をし英語学校で英語を学ぶ
・札幌農学校で学ぶ
・「太平洋の架け橋になりたい」と米国に私費留学
・アメリカ人の女性と国際結婚
・官費でドイツへ留学
・教授として札幌農学校に赴任
・名著『武士道』を英文で書きあげた

もっともっとあるのですが、もうとてつもない経験量。僕が書ききれる代物ではないです。

その中でもやはり注目したい部分が、

  • ・英語を学んでいて多くの親交を持っていたこと
  • ・日本の社会に向けて「武士道」という本を書き上げたこと

つまり今風に言うと、
グローバル人材で、かつ思想家であり教育者であった事です。

また、「武士道」を書くきっかけは、以下のように言われています。

ベルギー人のラブレー教授に、

「宗教教育もないのに、日本人はどうやって善悪を区別するのだ?」

と問われたことがあったのです。
そして新渡戸は、日本には武士の美質であった「武士道」があると述べたそうです。

僕も海外で似たような日本の宗教観のようなものを留学中に問われたことがあります。

その時は、「何言ってますの?」と思っていたのですが、僕のように意識できていない現代の人は多いのではないかと思います。

海外に出てみて気づかされる事は実に多いです。

つまりこちらは僕の見解ですが、宗教色がそこまで強くない日本では、「何が正しいのか」という部分があまり浸透していないのです。

それでは、それらを歴史から少しずつ垣間見ていきましょう。

  • ・著者は昔にグローバルに活躍した人だった。
  • ・日本には確立された宗教観があまりない事実。
  • ・何が正しいのか少し不透明であるとも言える。

3. あなたに活かせる「武士道」の重要な要素まとめ

歴史書といえば、とても難しく手がつきにくいイメージがあると思います。

しかし、この書ではキーワードで簡潔に7つでまとめられています。

それではそれぞれ見ていきましょう!

覚え方は、そのまま連続して音読みです。

「ぎ・ゆう・じん・れい・せい・めい・ちゅう」
何百回も繰り返していきましょう。

■ 武士道の7つのキーワード
1. 義 -正義
2. 勇 -勇気
3. 仁 -想いやり
4. 礼 -礼儀
5. 誠 -誠実
6. 名 -名誉
7. 忠 -忠誠心

1. 義 -正義

こちらは読んで字の如く。正義であると言う事です。

つまり武士であるからには卑怯な事とか曲がった事はすんなって事です。

しかし、そして同時にこんなことも言われています。

もし鋭敏にして正しき勇気感、敢為堅忍の精神が武士道になかったならば、義理はたやすく卑怯者の巣と化したであろう。

つまり次にご紹介する"勇"と関連して初めて"義"が"義"で成り立つと言う事だそうです。

2. 勇 -勇気

こちらは、つまり勇気を持って行動しろと言う事です。

つまり"義"でいう、「これはあきまへんな」と思ってるだけでは駄目で実際に行動しろと説いています。

中国で有名な孔子の「論語」においては、以下のように説いています。

「義を見てなさざるは勇なきなり」

つまりこれを言い直せば、「勇とは正しい事("義")をなす事なり」 と言う事です。

上記二つを現代の例で言うと、
いじめの現場を見かけたときに、「おかしい」と思うことが"義"で、それを積極的に救おうと行動することが"勇"であるような気がします。

机上の空論ではなく、実際に行動に移せということですね。

そして、少し難しいですが次に解説する”仁”に関わるのですが、ドイツの哲学者ニイチェが以下のように説いています。

「汝の敵を誇りとすべし、しからば敵の成功はまた汝の成功なり」

つまり他人の成功素直に喜べたら、自分も成功したもんやでってことですね。そしてこれぐらいのレベルに”勇”が達せば、それは”仁”に近くそうです。

3. 仁 -想いやり

これはつまり、正義は正義でも想いやりを持てよってことです。

それは、とんでもない悪い奴がいたとしてコテンパンにしたとしても、少しでもそこに愛のような気持ちを持てということですね。

それはあの「ごくせん」の教師のようで、ヤンキーをただボコボコにするだけでなく愛を持った故の、制裁だからこそ彼らに響くんでしょうね。
親分みたいな人ってそういう、”ゆとり”を持っているイメージです。

とにかく、本文で特に僕が良いと思った箇所を記します。

仁は柔和なる徳であって、母のごとくである。真直なる道義と厳格なる正義とが特に男性的であるとすれば、慈愛は女性的なる柔和さと説得性をもつ。

そしてかの伊達政宗は以下のように説いています。

「義に過ぐれば固くなる、仁に過ぐれば弱くなる」

つまり、バランスが大事だということです。
強い志とか正義感とかを持って勇敢に挑みすぎると真面目ばかっぽくなったりする一方で、少しの仁の心で柔らかくもあれってことですね。

変な例ですが、
素敵な異性でも真面目すぎるというより少しの遊び心を持っている。
といったようにある程度バランスを持っている人って素敵ですよね。

そして礼に繋がることなのですが、

戦闘の恐怖の時においての愛憐の情を喚起することを、ヨーロッパではキリスト教が成していて日本では音楽ならびに文学の嗜好が果たした。

と記されており、

そしてこれらの優雅の感情を養うは、他人の苦痛に対する思いやりを生む。しかして他人の感情を尊敬することから生ずる謙譲・慇懃の心は礼の根本をなす。

と締めくくっています。

つまりこれらの”仁”を育成したきたのは、日本では文学だったのです。日本だとあらゆる悲劇的な事件もあり、宗教に対する見方はかなり悪くタブーのようになっています。

しかし一方で外国に出ると、宗教が日常に意識されていて驚かされることでしょう。

日本の常識は世界の常識ではありません。

そして今の日本は、僕の完全な主観になりますがその宗教の代わりの道標であった文学ですら少し薄らいでしまっているような気がしてならないです。

だからこそ先人の知恵から少しでもエッセンスを得て欲しい。

色々な人が意見を言える時代ですが、こういった人生の羅針盤のようなものは先人の知恵から学ぶのが良いのではないかと思っています。

というように本記事では、7つのうちの義・勇・仁の三つを解説しました。

簡単にまとめると、

正しいことを思い、勇気を持って行動して、そして相手を許す心も持てということです。

全部一気に行うのは難しいと思います。僕としては、善人に対してではなく悪人に対する仁の心はまだまだ持てません。

おそらく人生を歩む中で少しずつ見えてくる気がします。そこでこの概念が頭にあるとないとでは大きく異なります。

この荒波の時代で心を落ち着かせるが如く、
そして外国にみなさんが出られた際に日本を話せるように、
東洋の先人の知識を学び事はとても実りがあるのではないかと思います。

次回は残りの4つを解説していきます。

何かご相談があればTwitterなどでDM等頂ければと思います。

というわけで以上です。
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