2020-08-18T00:00+09:00
- 目次
- 1.小説を読むことになったきっかけ
- 2.小説を読むことで得られること
- 3.小説を読む際の注意点
小説の素晴らしさと危険性を実際に執筆する筆者が語ります
1.小説を読むことになったきっかけ
今回は僕が特に愛する小説のことを書きます。正直に言いますと幼少期に「本を読め」と言われていたのですが本を読む性格ではなく全然読んでいませんでした。
しかし本を読むことになったのは大学生の後半の後年になってからで、タイミングとしては1年のオーストラリアの交換留学から帰国したあたりになります。人生どうなるか分からないものです。
そんな僕が結果的に小説を100冊以上、そして映画を100本以上、そして実際に自分が執筆するまでに至った経緯などから魅力をお伝えしていければと思います。ただ断っておきたいのは、芸術作品に触れるのは数というより質が重要であるということです。
作品を振り返って何も覚えていないとかだと、厳しいですがそれは単なる娯楽でしかなかったと判断していいと思います。
やはり作品の理想はその作品が何かのキッカケになったり人生に少しでも役立つことだと思っています。
▼僕の小説にはまったキッカケ
1.目標を見失った
2.時間を作ることができるようになった
3.挫折をした
結論から言うと「苦い経験」をしている最中で、そして本を読む時間が沢山ある時節に僕の小説好きという獣のようなものが呼び起こされることになりました。
この記事の想定する読者の皆さんは
「これから小説読んでみたいけど何から読もうかな」
「実際に何の役に立つんだろう」
「実際に初心が小説を書くってどんなの」
そういった小説に対して初歩的な方中心に向けて書いていきます。皆さまの広く言えば「芸術」を好きなるキッカケになれば幸いでございます。
おそらく映画なら好きという方もいらっしゃると思いますが、実はその映画も小説を原作として映画化されるケースがかなり多い事実に気づくと思います。
以下ではその魅力なりを具体的に僕なりに語っていこうかと思います。
2.小説を読むことで得られること
正直これを言っては元も子もないですが、出だしは何も考えずに「おもしろそう」と感じたものを手に取って読んでみることが何より良いと思います。
例えば、又吉さんの「火花」は僕の数ある中で一つの良いキッカケになりました。「芸人さんと思っていた人が小説を書いて賞を取る!?」といった驚きがあったからです。結果的にその本は映画化までされていますしその影響は凄かったように思います。
つまりキッカケは何でもよくてその後は何でも広げる事が出来ます。
それでも色々触手を広げてきた僕自身が振り返って良さを伝えたいと思います。それはここに記すことで自分の戒めにもなるだろうと思っております。
- ■小説を読むことで得られること
- 1.落ちつく時間を確保できる
- 2.知らない世界や人の擬似体験ができる(智慧)
1.落ちつく時間を確保できる
これは単純です。寝る前に読む習慣にするとすごく良いでしょう。僕個人の話になりますが、かなりの頻度で勝手に脳が色々なことを考えてしまう事があるので落ち着く時などに最適です。
スタンフォードで睡眠方法が科学されていますが、そこでもあまり交感神経を刺激せず副交感神経を利用するのが良いとあります、僕の場合は読書自体が瞑想に近い落ち着きをもたらしてくれます。
インターネットで情報が溢れる中、ノイズから離れる落ち着いた良い時間になるかと思います。
2.知らない世界や人の擬似体験ができる(智慧)
この点が圧倒的な魅力です。得られることを点で箇条書きした時におそらく五個以上はここに含まれるのではないかというくらい詰まっております。あまり抽象的に書けないので具体的な例から挙げていきます。
▼小説で出会ったエピソード例
・数学者がフェルマーの最終定理を解くまでのもの
・一人の男が銃と出会ってそれと向き合うもの
・二人の男女が叶わぬ恋をしてその微妙なズレや心情を音楽と共に描いたもの
・親友とバーテンダーや女性との関わりを主人公の視点で描いたもの
・あらゆる人物が主人公になりその交わりをそれぞれの視点で描いたもの
・実話ベースで人間失格としてその生涯を描いたもの
・明治維新に至るまでの怒涛の歴史を連ねたもの
・高校生が夜行祭で歩きながら気まずい話を解き明かしていくもの
・キッチンという場所を暖かく描くもの
・禁断の熟女という恋をしにくい人に恋をしたもの
・親友も好きだった人に恋をし共を自殺させてしまうもの
・中小企業の零細企業が大企業に本質で挑むもの
とまあ挙げればキリがないほどあります。これに映画が加わればそれは尚更幅が広がります。
こういったエピソードや事柄や人の心情に触れることで普段自分が接しない人や経験できない事が垣間見えてきたりします。
ビジネス系で言うと最近ではサイバーエージェントの藤田さんが「渋谷で働く社長」という本で物語風に当時のことを自伝として振り返っています。それは普段自分が起業しない人にしてはとても貴重な擬似体験で、起業するとはどういった事が見えるでしょう。
僕の特におすすめは太宰治の「人間失格」です。かなり暗い話にはなるのですが、細かい心情の描写やとにかくリアルである事が胸を打たれます。僕が不安や挫折という闇にのまれそうだった時には、この本に支えになってもらい同時に司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で志を変えるきっかけになりました。
あのソフトバンクの孫正義さんも龍馬ファンで有名ですね。
それらは自分の地肉のように活きてきます。また特に相談されたり、理解できない人のことを知ろうとする時に「あの小説・映画に当てはまるなぁ」といったイメージを持てて拒否反応が減り共感できるでしょう。そして、むしろこういったのが合うんじゃないかという事で手を差し伸べることも可能です。
自分一人で生きるだけでは世界が狭すぎる
そういった時に是非視野を拡げるように読んでみてください。僕は「Life!」という映画で海外に憧れ留学をし、「深夜特急」をみてバックパックを東南アジアでしたりしました。作品に影響されて実際に自分の目で確かめることはこの上ない楽しみです。
失恋なども答えのない迷宮のようなものだと思うので、そういった時に小説は無言で包み込むようにして前を向く示唆をくれることだろうと思います。
3.小説を読む際の注意点
最後に小説などで気をつけるべき事があります。
- ■小説で気をつけるべき事
- 1.現実に刺激がないように感じてしまう
- 2.他の人と会うのが億劫になる
- 3.インプット中毒になる
やはり小説は作品なのでフィクションである部分も少なからずあります。そのため小説のような理想を追い求めてしまうと現実に失望してしまいがちです。
また一人でできる事なのでウチにこもってしまうようになります。僕も一時期、人に会うぐらいなら本を読んでいた方が良いというかなり偏った時期がありました。
最後に極めつきは読んでいるだけで気持ちよくなり、実際自分は実際に何もしていない病です。そのキラキラな世界だったり経験をあたかも自分に取り込んだ気持ちになるのですが、それはあなた自身の経験ではやはりありません。
上記のことから冒頭でもお伝えした以下が大事だと僕は思っています。
作品の理想はその作品が何かのキッカケになったり人生に少しでも役立つこと
例えば悩みがあれば、それを乗り越えるためのきっかけを得ようとするなどです。これは完全に僕の経験則ですが、そういったアンテナを張っていると本当にその時に会うべき作品に出会います。是非、少し気になったとかだけでも手を出してみてください。
何か作品でご相談等があればTwitterなどでDM等頂ければと思います。
というわけで以上です。
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