• 目次
  • 1. 渋沢栄一「論語と算盤」(前編)のおさらい
  • 2. 第三:常識と習慣
  • 3. どのように「論語と算盤」の教訓として活かすか

渋沢栄一「論語と算盤」を簡単に解説(後編)

1. 渋沢栄一「論語と算盤」(前編)のおさらい

「処世と信条」「立志と学問」
前回ではこれらを主に見ていきました。

意識面だったり、方向性だけはぶれないようにというお話でしたね。まだ読んでいない方はそちらから読んだ方がいいかと思います。

ここでは最後に「常識と習慣」という部分について書きます。是非、未来の一万円札の渋沢栄一氏の教訓を日常に活かしてください。

2. 第三:常識と習慣

ここでは長い人生に、とっても大切な考え方とその習慣づけの話になります。

重要な点
・常識とは
・憎みながらも相手の美点を知る
・習慣の感染しやすさと広まっていく力
・親切に見える不親切
・人生は努力にある
・正しい立場に近づき間違った立場から遠ざかる道

はじめに、常識とは

結論これは、中庸であると言っています。前回の記事でもあるように、これは「調和されたバランス」を意味します。

それでは何の要素のバランスなのでしょうか?それが以下です。
智:善と悪、プラスマイナスを見抜く
情:一種の緩和剤でブレやすい
意:情を抑えるもの

これらの三つの力が組み合わさっていることが重要です。

つまり、「強い意志の上に聡明な知恵を持ちこれを情愛で調節する」ということです。これが完全な常識と言われています。

なんとなく以前紹介した「武士道」に関連しているので以下もご参考にしてください。

そして色んな人と会っていくと善悪が変わってくると言います。渋沢氏も色んな人と会っていく中で、志や自分のしたいことが変化していきました。

そのほかは、良い習慣を身につけてそれを個性までに高める重要性も謳っております。

最後に人は努力にある

これには大きく二つを言っており、
①良い習慣をつける(勤勉や努力)
②知識は実践する(普段の行い)

五右衛門などは悪名高く名を知られるようになりましたが、そこには立場の違いがありました。そこで、正しい立場に近づき、間違った立場から遠ざかる道も知れと主張しています。

それには何より「意志の訓練」が必要で、それが先ほどの「常識」と関連しています。親や目上を大切に、良心的に、信頼されることが重要です。

3. どのように「論語と算盤」の教訓として活かすか

抽象度が高すぎて難しい内容でしたね。

僕としてはこの教訓から以下を実践していきます。

▼「論語と算盤」を読んで足元にどう活かすか
・人の見方を三段階で意識する
・自分の身の丈を謙虚に知ること(自己分析)
・大局観をもって足元をこなすことを意識する
・大きい志と小さい志に自身の行いを分別
・一生涯これに費やすという何かに出会うまで経験を積む
・「常識」の三つに偏りがないかを常に意識する
・習慣の持つ力を認識し、悪い習慣を削り良い習慣を取り入れる

上記のようなイメージです。

もっと具体的にいうと、まずは禁煙をしました。これにより健康面や金銭面の悪い習慣を削ることに貢献しています。

さらには、「自分はどういうことをしたいのか」という大局観。これは自ら事業を創ることなので、そこは忘れず「それでは足元何が必要か」の足元を忠実にこなしたいと思います。

そしてその事業が心からしたいことなのか、そう言った原体験に触れるためにとにかく飛び込んでみて経験を増やしその解像度を高めていきたいと思います。

そのさきに似た志を持った仲間と出会えればそれ以上のものはないです。

皆さんも是非上記の教訓を参考に実際に手にとって読んでみて、自身の今に繋げてください。間違った道にそれていることに気付くには今がチャンスです。

Now or Never 遅すぎることはありません。

何かご相談があればTwitterなどでDM等頂ければと思います。

というわけで以上です。
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