• 目次
  • 1.人は対人関係で悩む
  • 2.分人主義とは何か
  • 3.分人比率とは何か

対人関係においての悩みや気持ちが楽になる考え方

1. 人は対人関係で悩む

いきなり込み入った内容だと思いますが、絶対皆さんの中にもあると思います。
予定が近づくにつれて、

「だんだん行くのが嫌になってきた」

そんな経験ないでしょうか?

それを解消をすることは実際難しいですが、本記事でその事象を理解することができるようになります。そうすれば、どうしたらそういったことを未然に防げたり割り切ることができるようになります。

2. 分人主義とは何か

まず言葉の意味を説明する前に、これについて書いている本と著者のご紹介をします。

『私とは何か「個人」から「分人」へ』(平野啓一郎)

著者は、映画化もされた『マチネの終わりに』を執筆された方で、何といっても物事に対する視点やその深堀りの洞察や言葉の選択が素敵な方です。

その彼が小説を書く中である事実に発見したと冒頭で始まります。それがタイトルにもある 「分人」という概念です。

さて「分人」とはどういったものなのでしょうか。
それを簡潔に説明します。

個人(individual)= in(否定の意味)+dividual(分けられる)

つまり、自分自身という個人は分けられないという意味になります。

しかし、著者はこれを否定して「個人」は「分人」で分けられると説明しています。つまり、自分の中にも複数の人格があって当たり前ということ前提にあります。

上司といるときの自分、親といる時の自分、初対面の人と話している時の自分、好きな人といる時の自分、さて皆さんはこれが全て同じでしょうか?僕は違うので、言葉の定義のおかげで救われた気持ちになりました。

3. 分人比率

上記から簡単に「分人」の意味を理解できたと思います。それに加えて、僕にとって衝撃だった言葉があるのでそれも併せてご紹介します。

それは 「分人比率」という概念です。

つまり沢山いる自分の中で、その分人の比率がそれぞれどのくらいなのかというものです。簡単な例を以下に僕の分人と共に説明します。

▼アッシュの分人例
アッシュA:ゆっくり落ち着いて本を読みたい
アッシュB:あまり人と話したくない
アッシュC:お酒と音楽で熱狂したい
アッシュD:運動して汗を思いっきり流したい
アッシュE:ポイ捨て,店員さんへの態度が悪いのが許せない

そして、一人の初対面の人に出会うとします。その人といると、自分の中のABCは満たされるけれど、Eがズレていて自分の中で矛盾する事態に陥いります。

もし自分の中でEがとても大切だった場合は、貴方のEは全く別物になりその比率が高まったいくことになります。つまり、違った自分になっていくのです。

そのため僕としての解釈は、分人比率を認識するだけでなく自分の好きな分人が自然に高まる人と付き合うことがいいと思っています。

一方で自分だけを考えれば、相手も相手の分人がいるので押し付けることは言語道断です。

そのため、分人比率を意識して相手に対してどの部分の分人が厳しいか、またそれが自分にとってどれだけ影響があるのかを事前に知っておくことは長期的にあなた意味があるでしょう。

  • 次回記事では三つのシーンで具体的に説明します。
  • 1.友人関係
  • 2.会社関係
  • 3.恋愛関係

これにより、「恋と愛の違い」も説明できるように思っています。
是非、読んでみてください。

その記事を読む前に二点はおさえて下さい。
あまり相手に合わせた自分の好きじゃない自分でいるのを意識的に変えていきましょう。

  • ▼本記事のまとめ
  • ・分人とは
  • ・分人比率とは
  • ・良い分人比率とは

最後に「分人」は多重人格とは異なります。好きな自分を見つけてその比率を高めていくことで、利己的な行いが結果的に利他的になっていくはずです。

つまり自分をハッピーにしてから周りもハッピーにしていきます。
次回は具体的な例をお楽しみにしてください。

何かご相談があればTwitterなどでDM等頂ければと思います。

というわけで以上です。
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