2020-06-21T00:00+09:00
どうもこんにちは、りんたろうです😊
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕は自粛期間ずっと一人でいたので、
暇なときはずっと小説を読んでいました。
小説を読むと色々な感情が沸き起こります。
楽しみ、悲しみ、怒り、憎しみ。。。
そんな色々な感情の中でも、最近のバズワードといえば、、、、
そう、「エモ」です。
エモを感じたいときに読む小説家といえば、、、、
そう、「村上春樹」です。
エモい気分を味わいたいときは、
村上春樹が一番です。
なぜか?
孤独・喪失・消失・絶望・・・・・・
村上春樹の小説のテーマは暗いものばかり。
でも、読んでいる最中・読後は不思議と
そんなに暗い気持ちにならないんですよねーーーー。
コレを今風の言葉で言えばエモですね。
自分の気持ちを再認識でき、それでいてなぜか元気も貰えちゃう。
元気がないときには最適な作家なのです。(個人的な見解です)
『羊をめぐる冒険』というエモさの塊
そんな村上春樹の小説の中でも僕が【最も】と言っていいほど好きなのが、
羊をめぐる冒険です。
もうこの小説が本当にエモエモのエモなんです!
何がそんなにエモかって??
紹介しちゃいましょう!!!!
- 【本小説のエモポイント】
- すべての登場人物
- 生き続けなければいけないということ
- ラスト
すべての登場人物がエモ
本作は、デビュー作の『風の歌を聴け』、
二作目の『1973年のピンボール』に続く3部作の3作目です。
この3部作は主人公の【僕】と、旧友【鼠】の物語です。(鼠はニックネーム)
もちろん、【僕】も【鼠】もエモさ炸裂な登場人物なのですが、
他のすべての登場人物がエモさを持っています。
僕
過去2作でも、主人子である【僕】は様々なものを失っていきます。
この3作目でも相変わらず主人公の周りからは様々な人が、様々な方法で去っていきます。
『羊をめぐる冒険』の冒頭でも、妻が家から出ていってしまったところから話は始まるんですけど。。。
孤独って案外悪くないのかも。。。。??なんて思えてしまうくらいに哀愁が漂っています。
鼠
『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』では結構ガッツリ登場するのですが、
本作では行方不明になってしまいます。
鼠が残した謎の【羊が写り込んだ写真】をキッカケに、
主人公である僕は「羊をめぐる冒険」に巻き込まれていく。
またその写真を残した理由がエモいんですわ😔
3部作通して、鼠のすべての発言がエモい😔
耳がすこぶる魅力的なガールフレンド
妻にさられた後に主人公のガールフレンドになる、耳が魅力的な女の子。
ちょっとした予言の能力があって、主人公の「羊をめぐる冒険」に同行します。
顔立ちは平凡だけど、何故か魅力のある女性。(コレめっちゃ村上春樹っぽい)
生き続けなければいけないということ
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」を通して、
また本作「羊をめぐる冒険」、続編の「ダンス・ダンス・ダンス」を通しても、
主人公の前からいろいろな人がいなくなってしまいます。
亡くなったり、行方不明になったりなどなど。
どんな人がいなくなっても、主人公の人生は続いていって、
悩み葛藤はあっても、生きていくしか無いわけですね😔
その喪失と再生の過程がこの小説では描かれています。
コレって僕たちの人生と同じじゃないですか????
どんなに苦しいこと、悲しいことがあっても、
そこで人生は終わらなくて、小説や映画みたいに、ハッピーエンドもバットエンドも無い。
どんなに大切な人を失っても、自分自身の人生はいつまでも続いていって、
なにかの希望を持って生きていくしか無い。
村上春樹の小説を読むと僕は「がんばって生きよう!」って思うようになります。
それはなぜかと言うと、主人公には基本的にいいことは起きないけど、
主人公なりに頑張って生きているから。
そして、ハッピーエンドもバットエンドもない物語だから。
めちゃエモじゃない???
ラスト
村上春樹の小説はどの作品も明確な結末は描かれていないと思うんですけど、
「羊をめぐる冒険」だけは結構スッキリとした終わり方をしています。
そのラストもはっきり言ってめちゃくちゃエモいです。
コレに関しては、みなさんが実際に読んでみて確かめてください😊
まとめ
「羊をめぐる冒険」めちゃくちゃオススメだから見てみてみてーーーー